NUKE Trackerノードのキーフレームプレビューの読み込みによるパフォーマンスの低下について

▼現象内容

NUKEは、スクリプト内にTrackerノードが含まれる場合に、動作が遅くなることがあります。こちらの現象は、Trackerノードがキーフレームのプレビューパッチを生成しているときに、発生しやすくなります。キーフレームのプレビュータスクメッセージが、レンダリングのような他のタスクを実行する際も表示され、動作が大幅に遅くなります。

 

▼原因

トラッキング中にViewerのウィンドウの上部に表示されるキーフレームのプレビューパッチは、ノードツリーの上流から取得されるため、パッチ内でTracker ノードを適用したところより上流のすべての操作が発生します。

キーフレームが大量に設定されている場合、または、Trackerノードの上流でCPUに負荷がかかるような操作を行った場合、プレビュー用のパッチの再生成に時間がかかることがあります。

 

 

▼回避方法

表示に時間がかかっている場合は、トラッキングのキーフレームのプレビューの無効化をお試しください。

キーフレームのプレビューの無効化は、TrackerノードのプロパティのSettingsタブ内で行えます。

  • (下図①)[General] > [show zoom window][never]に設定します。これにより、カレントフレームのプレビューパッチが表示されなくなります。
  • (下図②)[Keyframe Tracking]の左側にある三角のボタンをクリックしたのち、展開されたメニューの中から、[keyframe display][none]に設定します。これにより、手動でトラックポイントを調整して生成されたキーフレームのプレビューパッチが表示されなくなります。
  • (下図③)手動でのトラッキングの調整を行う際に、[create new key when track is moved]を無効化することで、キーフレームのプレビューパッチの生成自体を止めることもできます。

上記の設定を行うことで、プレビューパッチの表示と、新規作成を無効化することができます。

 

プレビューの無効化設定を行った後も、引き続き問題が発生する場合は、NUKEのAutoSave機能が関連している可能性があります。NUKEのAutoSave設定の変更方法につきましては、こちらをご覧ください。

 

※参考リンク