Mari 2 と Mari 3 のパフォーマンスとエクスポート速度について

今回は、Mariの様々なバージョンに渡るパフォーマンスとエクスポートの速度の違い、そしてその背景について説明します。

 

MARIのエクスポート速度の検証方法

Mariのエクスポート速度は、MariのPython Consoleパレットで簡単なスクリプトを実行することで測ることができます。以下のスクリプトを実行すると、テクスチャをエクスポートする時間を記録します。

import timeit
start = timeit.default_timer()
mari.geo.list()[0].channelList()[0].exportImagesFlattened('To_Save_Path/img_$CHANNEL.$UDIM.tif')
elapsed = timeit.default_timer() - start
print elapsed

注意: 上記のスクリプトのexportImagesFlattenedのパスは、テクスチャをエクスポートする実際の場所のパスに書き換えてください。

 

MARI 2 vs. MARI 3 パフォーマンスとエクスポート速度

Mariの異なるバージョン間でエクスポート速度を比較すると、おそらくMari 2と比べてMari 3のエクスポートのほうが時間がかかると感じるかもしれません。

Mari 3では、より多くのデータ処理を必要とする色管理(Color Managementが導入されたため、ベイクやエクスポートの処理中はマシンの計算に時間がかかるようになりました。しかしながら、Foundry社はリリースごとに改善に取り組んでいたため、各バージョンで検証すると、Mari 3.1v1とMari 3.2v1の間では明確なエクスポート時間の差が確認できます。

Mari 3.2v1より、Fileメニュー > Settingsの[Color Management enabled]のチェックボックスを無効にすることで、色管理を無効化することができるようになりました(機能詳細はこちら)。Mariで色管理を強制的に無効化するとデータ処理の要求は下がるので、Mari 3.2v1でMari 2.6v5と同様のパフォーマンスが見られるようになるはずです。

上記のエクスポート速度スクリプトを、Mari 3.2v1のExample HeadプロジェクトでColor Managementをオンまたはオフにした状態で実行すると、次のような結果が得られます。

  • 色管理オフ:
    1.97729602252
  • 色管理オン:
    3.47527038408

注意:ご使用のマシンによって結果は異なります。

 

ぜひ比べてみてください。

 


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