こちらの記事では、NUKE 11で追加されたサンプルデータのツールセットおよびデータについて紹介致します。
▼ツールセットについて
2D
CG_beauty > TB_CG_beauty
Arnold、Cinema4D、Modo、RenderMan、Vrayから、OpenEXR形式で書き出した複数の要素を取り出し、再構成するためのノードが組まれたツールセットです。
ツールセットを呼び出すと、以下の画像のようなノード群が作成されます。
Shuffleノードでは、各レンダラーのパスに合わせた名前が設定されています。
Keying > TK_Keying
複数のキーヤーを使用してエッジ、中心部分、ディテール部分に分けてキーイングし、合成してマスクを作成するためのノードが組まれたツールセットです。実際の使用例については、後述するサンプルファイル内の TK_Keying_Example.nk ファイルで紹介されています。
ツールセットを呼び出すと、以下の画像のようなノード群が作成されます。
SmartVector
TSV_SmartVectorFix
1枚の画像を、SmartVectorツールセットを使用して貼り付け、シーケンスに合わせて動かすためのノードが組まれたツールセットです。
ツールセットを呼び出すと、以下の画像のようなノード群が作成されます。
TSV_SmartVectorGrade
1枚の画像をもとに、色を変更し、SmartVectorツールセットを使用して貼り付け、シーケンスに合わせて動かすためのノードが組まれたツールセットです。
ツールセットを呼び出すと、以下の画像のようなノード群が作成されます。
TSV_SmartVectorSTMap
シーケンスからSmartVectorツールセットを使用してSTMapを出力するためのノードが組まれたツールセットです。なお、出力したSTMapの活用方法については、後述するサンプルファイル内の TSV_SmartVector_CombinedExamples.nk ファイルで紹介されています。
ツールセットを呼び出すと、以下の画像のようなノード群が作成されます。
3D
Particles
P_DustHit
以前のNUKEXでも使用可能な、土煙を追加するためのノードが組まれ、グループ化されているツールセットです。
以下の画像は、サンプルデータを開いたときの画像です。人の下あたりに、複数のP_DustHitノードを使用して土煙を追加しています。
P_Fogbox
以前のNUKEXでも使用可能な、霧を表現するためのノードが組まれ、グループ化されているツールセットです。
以下の画像は、サンプルデータを開いたときの画像です。地面にP_Fogboxノードを使用して土埃のようなエフェクトを追加しています。
P_SnowRain
雪や雨を追加するためのノードが組まれ、グループ化されているツールセットです。 雨の作成例については、後述するサンプルファイル内の SnowRainExample_CarFollow.nk ファイルで紹介されています。
以下の画像は、そのファイルを開いたときの画像です。雪のエフェクトが追加されています。
P_Sparks
以前のNUKEXでも使用可能な、火花を表現するためのノードが組まれ、グループ化されているツールセットです。
以下の画像は、サンプルデータを開いたときの画像です。電球の一部から火花が散っているようなエフェクトを追加しています。
P_Trail
以前のNUKEXでも使用可能な、彗星のようなパーティクルのエフェクトを表現するためのノードが組まれ、グループ化されているツールセットです。
以下の画像は、サンプルデータを開いたときの画像です。 P_Trail ノードを使用して、木の周りを回転するパーティクルのエフェクトが追加されています。
Projection_and_Rig_Removal
TP_RRCleanProject
シーケンスの中の1フレームを抜き出してリグなどを消し込み、それを3Dのジオメトリに貼り付けて合成するためのノードが組まれたツールセットです。
ツールセットを呼び出すと、以下の画像のようなノード群が作成されます。
TP_RRCleanTexture
シーケンスの中の1フレームを抜き出し、リグなどを消し込みたい部分のテクスチャを作成して、修正したテクスチャを3Dのジオメトリに貼り付けて合成するためのノードが組まれたツールセットです。
ツールセットを呼び出すと、以下の画像のようなノード群が作成されます。
TP_RRExistingProject
別途シーケンスの1フレームを抜き出して作成されたクリーンプレートの画像を使用して、3Dのジオメトリに貼り付け、NUKE上で合成するためのノードが組まれたツールセットです。
ツールセットを呼び出すと、以下の画像のようなノード群が作成されます。
TP_RRExistingTexture
別途作成したリグなどを消し込んだテクスチャを3Dのジオメトリに貼り付け、NUKE上で合成するためのノードが組まれたツールセットです。
ツールセットを呼び出すと、以下の画像のようなノード群が作成されます。
TP_RRPlanarTrack
PlanarTrackerを使用してシーケンスをトラッキングし、シーケンスの中の1フレームを修正して切り抜いた画像を合成するためのノードが組まれたツールセットです。
ツールセットを呼び出すと、以下の画像のようなノード群が作成されます。
Relighting > TR_Relighting
マルチチャンネルの素材に対して、リライティングを行うためのノードが組まれたツールセットです。
ツールセットを呼び出すと、以下の画像のようなノード群が作成されます。
▼サンプルファイルについて
上記の各ツールセットの作成時に、以下のようなStickyNoteとダウンロードボタンのあるノードも作成されます。
こちらのノードのプロパティにあるボタンを押す、もしくはStickyNote内のURLをブラウザに入れて移動することで、ファイルのダウンロードが可能です。このファイルは、どのサンプルでも共通のものとなります。
各ツールセット用の素材、素材とツールセットを使用した.nkファイル、使用方法を紹介するビデオファイルが含まれています。
以下の画像は、サンプルファイルのうち、SmartVectorツールセットについて紹介する.nkファイルを開いた直後の画像です。.nkファイルとその素材が入ったフォルダの位置関係が変わっていなければ、素材を参照した状態で開くことができます。