Mariのプロジェクトを効率よく共有する方法

多くの場合、アーティストはMariのプロジェクトを同僚やマネージャーと共有する必要があります。この記事では、Mariのアーカイブを共有するための推奨方法と懸念事項について説明します。

ネットワーク化された環境においてお勧めするワークフローは、ローカルで作業することです。
アーカイブを共有するには次の2つのオプションがあります。

 

1) テクスチャやシェーダをエクスポート&インポートしてアセットを同期(またはバージョン管理)する

3.0以前のバージョンでは手動処理が必要でしたが、Mari 3.0より導入されたSession Scriptsによって、アーカイブのコンテンツを「セッション」としてより簡単にエクスポート及びインポートできるようになりました。これはバージョン管理やファイルの交換をするにあたって、おそらく最も便利な方法かと思われます。
尚、この方法にはまだ幾つか制限があるため、セッション機能を使用する前にMariのユーザーガイド(英語)をご確認ください。

※セッションファイルの書き出し方:
選択したデータを.msf (Mari Session File)形式に保存します。
・Fileメニュー > Session > Export Sessionを選択

 

2) Mariのmraファイル形式でアーカイブを渡す

Mariのmraファイルには完全なプロジェクトが保存されます。そのため、更新情報等を交換するにはとても安全な方法です。しかしながら、ファイルサイズによっては場合によって不便を感じることがあるかもしれません。そのような場合は、上述のオプション1を一つの選択肢として考慮すると良いかもしれません。

特に、キャッシュ/プロジェクトのディレクトリをネットワーク上の場所に置くことはお勧めしません。ネットワーク関連の問題やオーバーロードが発生すると、修復不可能なプロジェクト破損の原因となる恐れがあり、結果として数日の作業が台無しになる可能性があるため注意が必要です。

mari_archive_options

※プロジェクトのアーカイブ方法:
アーカイブにはプロジェクトに必要な全てのサポートファイルが含まれます。
アーカイブ化したいプロジェクトをProjectsタブで選択して、以下のいずれの操作を行います。
・ProjectsタブのArchiveボタンをクリック
・Projectsタブで右クリックしてArchiveを選択
選択したプロジェクトは、Mariのアーカイブ(.mra)ファイルとしてディスクに保存されます。

※アーカイブの開き方:
以下のいずれの方法でプロジェクトをアーカイブファイルから開きます。
・ProjectsタブでOpen Archiveボタンをクリック
・Projectsタブで右クリックしてOpen Archiveを選択
Import Archiveダイアログボックスから開きたい.mraファイルを選択します。

 


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