特定のユーザーやマシン用にライセンスを予約する

Foundry社のフローティングライセンスをRLMで管理する場合、ライセンスを使用するユーザー、マシン、またはIPアドレスを予約(リザーブ)することができます。今回はライセンスサーバー上のオプションファイルについて説明いたします。


ライセンスサーバー上の「foundry.opt」というオプションファイルにコマンドを追記することで、フローティングライセンスを使用するユーザーやマシンを制御することができます。このfoundry.optファイルはFoundry License Tools (FLT)をインストールしたときに作成されます。

このオプションファイルはRLMウェブサーバー(http://ライセンスサーバー名:4102)の左側にある[Status]をクリックして表示されるページの表の[OPTIONS]下の[foundry]ボタンから編集できます。

注意: 表の上にある[EDIT rlm Options]ボタンはクリックしないでください。このボタンはISV (Foundry)オプションファイルではく、RLMオプションファイルを変数するためのものです。RLMオプションファイルは、ライセンスの操作だけでなく、ライセンスサーバー自体のアクセスを制御します。このRLMオプションファイルに入力したライセンス用のコマンドは正しく認識しません。RESERVEを実行するためには、Foundryオプションファイルに行を追記する必要があります。

[OPTIONS]下の[foundry]ボタンを押すと「Edit ISV Options」ページが開きます。(下図の黄色い枠の中のボタンをクリック)

或いは「foundry.opt」ファイルをテキストファイルで開き、手動で編集することもできます。オプションファイルはライセンスファイル(.lic)と同じディレクトリに置いてあります。

OSX:
/Library/Application Support/TheFoundry/RLM/

Linux:
/usr/local/foundry/RLM/

Windows:
C:\ProgramData\The Foundry\RLM\
C:\Program Files\The Foundry\RLM\

オプションファイルの編集後、設定を反映するためにRLMを一度停止して再起動する必要があります。

 


ライセンスの予約方法

特定のユーザーやワークステーションに対して1本または複数本のライセンスを予約するため、RESERVEのキーワードが使えます。ユーザーやワークステーションのグループに対して予約する場合は、そのグループも指定する必要があります。

予約可能なタイプの一部は以下のとおりです。
詳細については、RLM End User Guide (英語)をお読みいただくことをお勧め致します。

  • internet – クライアントマシンのIPアドレス
  • user – クライアントマシンのユーザー名
  • host – クライアントマシンのホスト名
  • group – ユーザーグループ

以下はいくつかのコマンド例です。

  • Mariライセンス(mari_i)を「isaac」というユーザーに対して予約する場合、オプションファイルに次の行を追記します。
    RESERVE 1 mari_i user isaac
  • Nuke Studioライセンスを「isaac」というユーザーに対してに予約する場合、オプションファイルに次の行を追記します。
    RESERVE 1 nuke_i user isaac
    RESERVE 1 nukex_i user isaac
    RESERVE 1 nukestudio_i user isaac
  • Nukeレンダーライセンスを「render01」という名前のマシンに予約する場合、オプションファイルに次の行を追記します。
    RESERVE 1 nuke_r host render01
  • 4本のNukeライセンス(nuke_i)を特定のユーザーグループに予約する場合、オプションファイルに次の2行を追記します。
    GROUP bugs john paul george richard
    RESERVE 4 nuke_i group bugs
  • 5本のKatanaレンダーライセンス(katana_r)を5台のレンダリングマシンに予約する場合、オプションファイルに次の2行を追記します。
    HOST_GROUP renderboxes render01 render02 render03 render04 render05
    RESERVE 5 katana_r host_group renderboxes

補足: 他のユーザーは予約されたライセンスを使用できません。

 

 


特定のユーザー、グループ、またはマシンからのライセンス使用を拒否する

EXCLUDEのキーワードを使用することで、特定のユーザーやワークステーションに対するライセンスアクセスを拒否することができます。

  • 特定のユーザーグループに対してProduction Collectiveライセンスの使用を許可しない場合は次のコマンドをオプションファイルに追記します。
    GROUP rolling michael keith charlie
    EXCLUDE foundry_production_i group rolling

 

オプションファイルの詳細については、RLM End User Guide (英語)の「ISV Options Files」セクションをご覧ください。

 


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