NUKE Assistについて

こちらの記事では、メンテナンス期間の有効なNUKEX および NUKESTUDIOに付属するNUKE Assistについて紹介致します。

 

 

▼NUKE Assist とは

Nuke Assistは、ペイント、ロトスコープ、およびトラッキングを行うアーティストの方が作業される際に使用することを目的としているモードです。NukeXまたはNuke Studioのメンテナンスが有効なライセンス1本につき、Nuke Assistを起動するためのライセンス(nukexassist_i)が2本提供されます。

※ライセンスの仕組みについてはこちらをご参照ください。

Nuke Assistは、PlanarTrackerノード以外のNukeXもしくはNuke Studio特有の機能には対応しておらず、Nukeのノードおよび機能の一部に制限があります。 また、Nuke Assistはカスタムプラグインをサポートしておらず、以下のノードのみに対応しています。

 

 

▼Nuke Assist で使用可能なノード一覧

Image Checkerboard、ColorBars、ColorWheel、Constant、Read、Viewer
Draw Bezier、Radial、Ramp、Rectangle、Roto、RotoPaint
Time FrameBlend、FrameHold、FrameRange、TimeEcho、TimeOffset、Oflow
Channel Add、Copy、ChannelMerge、Remove、Shuffle、ShuffleCopy
Color Grade、Invert、OCIO CDLTransform、OCIO Colorspace、OCIO Display、OCIO FileTransform、OCIO LogConvert
Filter Blur
Keyer Keyer
Merge AddMix、Dissolve、KeyMix、Merge、Premult、Switch、Unpremult
Transform Crop、CornerPin、PlanarTracker、Reformat、Tracker、Transform、TransformMasked、VectorDistort
Views JoinViews、OneView、ShuffleView、Split and Join、Stereo Anaglyph、Stereo MixViews、Stereo ReConverge、Stereo SideBySide
Metadata AddTimeCode、CompareMetadata、CopyMetadata、ModifyMetadata、ViewMetadata
Other Backdrop、Dot、Group、Input、Output、PostageStamp、StickyNote

注意点1:BezierノードはXメニューからのみ利用可能です。 Node Graphタブ内でXを押し、TclコマンドとしてBezierを入力して、ノードを追加します。
Bezierノードは、RotoPaintノードが追加される前に存在したノードです。現在は下位互換性のために残されているものとなります。基本的には、RotoPaintを使用されることをお勧めします。

注意点2:Nuke Assistで、Writeノードを使用してレンダリング結果を出力することはできません。Renderボタンはグレーアウトしています。

 

Nuke Assistの制限内で、Nukeの他のモードで作成されたプロジェクトを読み込んで正常に動作させることができます。 Viewerは、各項目に対応しているかどうかにかかわらず、ノードツリーの出力を計算し、表示します。 Node Graph内でサポートされていないノードおよびプラグインは赤い線で囲まれ、そのプロパティはグレーアウトした状態になります。対応していないノードおよびプラグインの編集はできません。

以下の画像は、実際にNUKEX で3Dのノードを使用して作業したデータをNUKE Assistで開いた際のスクリーンショットです。ほぼすべてのノードに赤い枠がついていますが、Viewerの計算自体は行われています。

赤い枠のノードのプロパティを開くと、すべてがグレーの表示になり、編集はできないようになっています。

 

 

▼Gizmo、Groupノード、Precompノード、およびPythonの使用に関して

Node Graph内にあるGizmoGroup、およびPrecompノードは通常どおり読み込むことができますが、Nuke Assistで対応していないノードが含まれている場合は、Node Graph内のノードの周りに赤い枠がつき、コントロールパネルのコントロールはグレーの表示になります。

以下の画像は、Gizmoを読み込んでいるCompファイルをNUKE Assistで読み込んだ際のスクリーンショットです。

このGizmoのプロパティでは、内部で使用されているノードのプロパティを表示しています。
NUKE Assistで対応していないCurveToolノードのプロパティ([Go!]ボタンや[Reset]ボタン等)はグレーアウトしていますが、対応しているGradeノードのプロパティ([multiply]、[offset]、[gamma]等)は操作可能な状態になっています。

 

また、Pythonスクリプトは、Nuke Assistでサポートされているノードでは通常どおり動作しますが、対応していないノードを追加しようとすると、スクリプトエディタの出力セクションまたは(-tモードでは)端末にエラーメッセージが表示されます。

たとえば、nuke.createNode( ‘Transform’)を実行すると、Transformノードがノードグラフに追加されますが、nuke.createNode( ‘Convolve’)は次のエラーを出力します。

# Result:
Traceback (most recent call last):
File "<string>", line 1, in <module>
RuntimeError: Convolve is not available in Nuke Assist