以下の記事で説明しているように、Mariには多くのショートカットが存在します。
しかしながら、Mariは英語キーボードをベースに開発されているため、日本語のキーボードを使用していると反応が無いショートカットがいくつかあります。
検証環境:
今回、検証に使用したソフトウェアは以下のとおりです。
*OS: Windows 7
*Mari 3.3v1
問題:
例えば、以下のようなショートカットが 日本語キーボード もしくは 日本語入力モード で反応しません。
- アポストロフィー(’):
・UK/US英語キーボードショートカット: [‘]
・日本語キーボードショートカット: [Shift] + [7]
*機能例:Paint ThroughツールのStamp、Towbrushツールの選択範囲解除、他
- プラス記号(+):
・UK/US英語キーボードショートカット: [Shift] + [+]
・日本語キーボードショートカット: [Shift] + [+] (JIS配列)
*機能例:Paint Throughツールの画像プレビューのアルファ値を上げる、他
いずれも英語と日本語のキーボードでキーの配列が異なります。
回避方法:
この問題を解決するには、ショートカットの代わりにユーザーインタフェース(UI)上のボタンやオプションを使用するか、これらの機能に対するカスタムショートカットを手動で作成する必要があります(※)。
※ショートカットは[Edit] メニューの[Shortcuts]を選択して開くManage Keyboard Shortcutsダイアログボックスからカスタマイズできます。尚、一部のショートカットは変更できませんのでご注意ください。
上述の例の場合は以下の方法で回避できます。
- Paint ThroughツールのStamp機能: Tool Propertiesツールバーの[Stamp]ボタン
- Paint Throughツールの画像アルファ:Tool PropertiesパレットのTexture > Previewの下にあるPreview Alphaの数値またはスライドバーを調整
- Towbrushツールの選択範囲解除:キャンバス上で選択範囲外の任意の場所をクリック、もしくは別のツールに切り替える
もしくは、英語キーボードまたは英語入力モードに切り替えることで標準のショートカットが使えるようになります。
参考情報:
Paint Throughツールでショートカットキーが機能しない不具合はBug ID 172451で登録されています。
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