NUKE コントロールのデフォルトの値を変更する

こちらの記事では、NUKE内で設定されている初期値を変更する方法について紹介致します。

 

 

▼概要

Nukeは、アプリケーション全体を通してたくさんのデフォルト設定があります。多くの場合、そのデフォルト値を変更することができます。これは、Nukeを起動するたびに自動的に実行されるpythonスクリプトに行を追加するということで、そのファイルはinit.pyと呼ばれます。これらのファイルの1つをNUKEはインストールディレクトリ内に保持していますが、ユーザー側で追加できるinit.pyファイルも読み込んで使用します。 Nukeのインストールディレクトリのデフォルトのファイルは変更せずに、これらのいずれかを追加することをお勧めします。 Nukeのデフォルト値の大部分は、インストールされているinit.pyには設定されていないため、編集するデフォルト値がないことがよくあります。新しいデフォルトを設定するための明示的なコマンドを含む独自のinit.pyを追加するのが適切な方法です。

 

Init.pyはテキストエディタで作成または編集可能な単なるテキストファイルです。空にすることもできますし、必要な数の行(コマンド)を含めることもできます。これはマシンにログインするためのユーザー名に関連付けられているため、ユーザー毎に個別のinit.pyファイルがあります。このファイルは、インタラクティブモードまたはレンダリング専用モードでNukeが起動するたびに読み込まれます。独自のinit.pyを作成し、.nukeディレクトリに保存します。保存先の.nukeディレクトリにつきましては、こちらをご覧ください。

 

 

▼詳細

設定可能なデフォルト値のいくつかを以下にて紹介致します。

  1. NUKEはデフォルトのフォント「Utopia」を同梱しています。 NUKEのTextノードのデフォルトフォントは、init.pyファイルに行を追加することで変更できます。たとえば、NUKEのデフォルトフォントを「Arial」に変更するには、次のコードを追加します。
nuke.knobDefault('Text2.font', '{ Arial : Regular : arial.ttf : 0 }')

 

  1. EXRファイルをレンダリングする際、NUKEのデフォルトの圧縮設定を変更することができます。 .exr形式のパスを設定すると、圧縮のデフォルトの書き込みノードは「Zip(1スキャンライン)」になります。次のように設定することで、「none」に変更することができます。
nuke.knobDefault('Write.exr.compression','0')

 

  1. NUKEはデフォルトの画像解像度が「2K_Super_35(full-ap)(2048×1556)」に設定されています。デフォルトの画像解像度を「HD_1080(1920×1080)」に変更するには、次のコードを追加します。
nuke.knobDefault('Root.format', 'HD_1080')

 

上記の3つの例にあるように、設定する項目を指定するには、通常、ノード名の後ろにピリオド、その後にknobの名前を並べます。knobの名前は、ノードのプロパティパネルのknobの上にマウスカーソルを置くことで確認できます。

 

ヒント:Node GraphからNUKEのノードをテキストエディタにコピーすると、デフォルト以外のノブの名前とその値が表示されます。

NUKEは、.nkファイルを保存するときに時間とスペースを節約するために、デフォルトの名前または値を保存しません。NUKEはすべてのデフォルトを把握しているからです。

したがって、特定のknobの名前を知りたい場合は、まずGUIのノードのプロパティパネルでデフォルトから変更し、そのノードをコピーしてテキストエディタに貼り付けます。それを設定することで、実際のknobの名前とデフォルトでない値が確認できます。そして、init.pyファイル内のknobDefaultコマンドを使用して、いつでも新しいデフォルト設定を機械的に作成することができます。

 

※参考リンク