MARIは3.1v1以降のバージョンより非商用版(Non-Commercial)に対応しました。
非商用版はウォーターマークのないMariの無償バージョンであり、通常のライセンスモデルとは別に起動します。このバージョンには、Mari商用版に含まれるほとんどの機能が含まれており、商用版とは別に自宅で十分にアプリケーションの検証や学習を進める機会を提供します。
今回はMARI非商用版の機能制限と申請方法についてご紹介いたします。
※注意:非商用版の使用目的には、主に自己学習や(非商用利用の)個人プロジェクト、実験や検証が含まれます。商用プロジェクトではご使用いただけません。利用条件についてはFAQ(英語)をお読みください。
A. MARI非商用版の制限事項:
Mariの非商用版にはいくつかライセンスに関する制限があります。詳しくはThe Foundry社のFAQページ(英語)をご覧ください。
機能面に関する制限は次のとおりです。
- MARI非商用版で作成したプロジェクトファイル(.mnc)は、非商用版でしか編集および共有することができません。商用版のMARIで読み込むことはできません。
- エクスポートできるテクスチャサイズは最大4Kまで。
- エクスポートできるチャンネルのビット深度は1チャンネルにつき8ビットまたは16ビットに限ります。
- エクスポート可能な形式:.exr、.psd、.png、.tga、.jpg、.jpeg
- エクスポート非対応の形式:.tif、.tiff、.hdr、.dds、.ptx
- Pythonスクリプティングは無効。
- 1つのオブジェクトに対して最大6個のUVテクスチャパッチに限られます(最大の面サイズは4K)が、チャンネルとレイヤーは無制限です。
- オブジェクト数は最大5個まで。
- カスタムシェーダーは非対応。
- セッションスクリプトは無効。
- NUKE<>MARI bridgeは無効。
- OCIOファイルの使用はNUKEのデフォルトOCIOファイルに限ります。
- 一度に最大5個のプロジェクト管理が可能。
Mari 4.0のバージョン以降では、非商用版でもノードグラフにフルアクセスできるようになりました。
フル機能が有効な商用版の評価をご希望の場合は、15日間の無料体験版がございます。
※ダウンロードにはアカウントを作成する必要があります。
B. 非商用版の申請方法
- MARI非商用版の申請ページを開き、The Foundryアカウント情報を入力します。アカウントの新規登録はこちらから行えます。
- フォームに必要情報を入力して、非商用EULAに同意の上、非商用版ライセンスを申請します。
登録情報が送信されると以下の画面が表示されます。
- ご登録のEメールアドレスに件名が「Welcome to MARI!」というメールが届きます。
- MARIの最新ビルドを[Download Mari Non-Commercial]のリンクまたはこちらのページ(直リンク)からダウンロードします。
- インターネットに接続されている環境にMARIをインストールして非商用版を起動します。起動時には「Mari X.XvX (Non-commercial)」をクリックしてください。
- 初回起動時にライセンス画面が表示されますので、Authorise Deviceを選択します。
- The Foundryアカウント情報を入力します。
- 手続きが完了すると、MARI非商用版ライセンスが登録されます。
これでMARI非商用版を使用できるようになりました。
C. MARIに関する参考ページ
Learn MARIページでは、初心者向けのチュートリアルや、VFX/ゲームアセットのテクスチャを作成するプロジェクトベースのチュートリアル、更にたくさんのヒントを提供していますので、是非ともご参照ください。
- 学習用のチュートリアルはLearn MARI (英語)をご覧ください。
- ライセンスやインストールで分からないことがあったり、アドバイスが欲しいときはMARI Non-Commercial Users Forum (英語)をご覧ください。
- その他、お困りの場合は非商用版のFAQページ(英語)をご覧ください。
関連リンク
- The Foundry > MARI Non-commercial (英語サイト)