NUKE STUDIO 10.5v1の機能と利点

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The Foundry社より、NUKE 10.5v1がリリースされダウンロードできます。

このバージョンには、NUKEファミリー全体のバグ修正と機能改善、NUKE STUDIOの信頼性、柔軟性、使いやすさを高める新機能とワークフローの強化が含まれています。

今回はNUKE STUDIO 10.5v1の新機能と利点をご紹介します。

 

フォーマットと解像度のコントロールを強化

NUKE STUDIOに新しく追加されたプロジェクトのどの部分においても、フォーマットや解像度をコントロールできる機能を利用する事で、複数のフォーマットや解像度を混在させて作業する事がさらに簡単になりました。
Soft Effectを維持したままタイムラインのフォーマットを簡単に設定または変更でき、タイムライン全体に分散しているプレートやレンダリングのフォーマットを任意の形式に指定できます。
例えばタイムラインの解像度の変更に伴い、トラックエレメントがリサイズされるとSoft Effectsもそれに合わせて変更されます。

これにともないタイムラインプロパティパネルが見直されています。TypeClip Reformatに変更され、Scaleは廃止されました。またResizeResize Typeに変更となり、Flip/Flop/Turnは廃止になりました。ScaleおよびFlip/Flop/TurnはSoft Effectsでカバーされます。

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タイムラインプロパティパネル>Clip Reformatで”To Sequence resolution”が選択されている場合、CropやTransformなどのSoft Effectsは変更された解像度に合わせてエフェクトを維持します。

 

Create Compの改善

タイムラインから作成されたコンポジションスクリプトは、高品質の結果を得るためにいくつかのノードが既に連結されていいますが、このバージョンでは作成されるノード数が削減されより使いやすくスクリプトがレイアウトされるようになります。
これにより、NUKE STUDIOタイムラインでショットを素早くセットアップして次のアーティストに作業を引き継ぐために、簡単で信頼性の高い整合性のある方法を提供できます。

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ConstantおよびCopyノードが削除され、FrameRangeおよびAppendClipノードがTimeClipおよびMergeノードに変更されます。

 

トラックブレンディングモード

タイムラインでコンプまたはフィニッシングエフェクトを設定している場合に、トラックオーバーレイのモードをMultiply、Color Burn、Screenを含む11のブレンドモードから選択できるようになりました。新しいモードでは、ノードグラフの同等のメソッドと同じ複雑なブレンドエフェクトを作成し、リアルタイムでプレビューできます。

モードは以前と同じようにトラックヘッダー上で右クリックしてEditorialメニューから選択する事もできますが、トラックヘッダーにEditorialメニューを使用せずにブレンドをオンまたはオフにする機能が追加されました。

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Blendアイコンをクリックする度にブレンドがオン/オフされます。
Blendアイコンをクリックしたままにすると、ブレンドモードを選択できます。選択しているモードがトラックヘッダーに表示されます。(Over, Screenなど)

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Maskアイコンをクリックする度にアルファチャンネルによるマスキングがオン/オフされます。マスク機能は、ブレンドの効果を、ブレンドイメージのアルファチャンネルでカバーされている範囲に限定します。マスク機能を使用すると”Masked“とトラックヘッダーに表示されます。

 

エクスポートコントロールの改善

より直感的なユーザーインターフェイスを提供する改良されたExportパネルにより、フッテージの書き出しが簡単になりました。エクスポートされたコンプとレンダリングされたフレームの解像度を独立して制御するための新しいオプションが用意されています。
また、複数の書き込みノードを持つスクリプトで作業する場合は、タイムラインで参照するノードを指定することができます。

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PresetやContent、Export Structureなどの表示エリアの大きさを変更できるようになりました。

さらに Rayトレースレンダラーはベータ版ではなくなりました。そして NukeでProRes XQ 4444がサポートされました。

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ダウンロードはこちらから可能です。(登録が必要)

より詳細な情報はリリースノート(英語PDF)をご確認ください。

新しく進化したNUKE STUDIO 10.5v1をぜひご活用ください。