MARIをセーフモードで実行する

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Mari 3.0v1のバージョンより、すべてのオペレーションシステム上でMariをセーフモードで起動できるようになりました。Nukeと同様に異なるログレベルが存在し、スタートアップ時に「--safe」または「--safer」を付けることで、Mariの起動時に問題を診断することができます。

Mariをセーフモードで起動すると、レベルによってはユーザーのカスタム設定やサードパーティ製プラグインを無効にしたフレッシュなインストール状態でアプリケーションを実行することができます。

 

セーフモードにはいくつかのオプションがあります。

「--safe」または「--safer」でグループ化されたセーフモードを実行する以外に、ご希望であれば個々のセーフモードオプションを実行することが可能です。個々のセーフモードを実行するには、「--safe」コマンドの後に与えられた数値を入力します。

これらのコマンドは、入力した値とそれ以下のレベルが含まれます。従って、「--safe=3」を選択すると「--safe=1」および「--safe=2」も実行されます（効果的に、これは「--safe」コマンドを実行するのと同等です）。

個々のセーフモードオプションは以下のとおりです。

--safe=1     スタートアップのPythonスクリプトを無効化します。

--safe=2     ユーザーのカスタムプラグインを無効化します。

--safe=3     Pythonライブラリをバイパスします（避けます）。これは「--safe」と同等のオプションです。

--safe=4     ユーザー設定をバイパスします。

--safe=5     ユーザー環境変数をバイパスします。これは「--safer」と同等のオプションです。

--safe=6     Mariのインストールに含まれる、改ざんされたPythonスクリプトを無効化します。

--safe=7     Mariのインストールに含まれる、改ざんされたNode Graphノードを無効化します。

--safe=8     nuke-defaultのOCIO カラースペース設定を強制します。

※警告：プロジェクトのOCIO設定ファイルが「--safe=8」モードで指定したものと異なる場合、カラースペースデータは永久的に変更します。そのため、「--safe=8」モードで開く前に、プロジェクトのアーカイブを取っておくことを強くお勧めします。

 

▼ 起動方法

Mariのsaferモードは、コマンドプロンプトやターミナルで「--safer」フラグを使用して起動できます。具体的な手順は次のとおりです。尚、safeモードで実行する場合は、「--safer」ではなく「--safe」を加えてください。（例：Mari3.2v1 --safe）

A) Windows:

コマンドプロンプトを開き、次のコマンドを実行します。

C:\Program Files\Mari3.2v1\Bundle\bin\Mari3.2v1.exe --safer

B) OSX:

[アプリケーション] -> [ユーティリティ]からターミナルを開き、次のコマンドを実行します。（すべて一行に収めます。）

/Applications/Mari3.2v1/Contents/MacOS/Mari3.2v1 --safer

または

/Applications/Mari3.2v1/Mari3.2v1.app/Contents/MacOS/Mari3.2v1 --safer

C) Linux:

次のコマンドをターミナルで実行します。

/usr/local/Mari3.2v1/mari --safer

 

これらのセーフモードは主にデバッグ目的で使用されますが、何か問題が発生した際には是非お試しください。問題の原因については、以下のログファイル（MariLog.txt）もあわせてご確認いただくことをお勧めします。

  • Windows: C:\Users\<ユーザー名>\Documents\Mari\Logs\MariLog.txt
  • Mac OSX: /Users/<ユーザー名>/Mari/Logs/MariLog.txt
  • Linux: /home/<ユーザー名>/Mari/Logs/MariLog.txt

補足： Mariのログファイルの名前と場所は「MARI_LOG_FILE」の環境変数で設定することもできます。環境変数が設定されていない場合は以上のデフォルトの場所に保存されます。変数値は次のように設定できます。

  • Windows: C:\TEMP\MyLog.txt
  • Mac OSX: /user/Mari/MyLog.txt
  • Linux: /user/Mari/MyLog.txt

 

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