▼現象内容
既知のバグにより、一部のマシンでは、シンプルなスクリプトをレンダリングする場合に、NUKEがすべてのCPUスレッドを100%の最大まで使用し、固まってしまうことがあります。同様の問題が発生した場合は、今後のNUKEで修正が行われるまで、こちらの記事の手順で問題を回避してください。
▼原因
こちらの問題は現在調査中となっておりますが、NUKEが内部的にキャッシュを行う方法と、NUKEプロセスがCPUスレッドにアクセスするタイミングが関連していると考えられます。
こちらはバグとして記録されているため、以下のメーカーのページより、こちらの問題に関する進行状況や通知を確認することが可能です。
TP 235708 – 一部のマシンでNUKEのキャッシングがブロックされることがあります。
※こちらのページを閲覧するには、Foundryサイトへのログインが必要となります。
尚、この問題が確認されているオペレーティングシステムは主にWindowsです。
▼回避方法
こちらの問題の原因はスレッドにアクセスするタイミングに関係しているため、タイミングが影響を受ける可能性のあるNUKEのパラメータを変更することで、問題を回避できる可能性があります。
回避方法1:-m フラグを使用して、NUKEが使用可能なスレッドを制限する
コマンドライン(ターミナルまたはコマンドプロンプト内)で以下のようなコマンドを使用してNUKEを起動することでスレッド数の制限が行えます。
Windows: “C:\Program Files\Nuke10.5v2\Nuke10.5.exe” -m 3
Max OSX: /Applications/Nuke10.5v2/Nuke10.5v2.app/Contents/MacOS/Nuke10.5v2 -m 3
Linux: /usr/local/Nuke10.5v2/Nuke10.5 -m 3
スレッド数の制限に関しましては、こちらもご参照ください。
システムにより、問題が発生せずに使用可能な最大スレッド数が異なる場合がございます。正確な限界は、異なる-m値で起動し、動作をご確認いただけますようよろしくお願い致します。
回避方法2:Windows タスクマネージャでNUKEプロセスの優先度を設定する(Windowsのみ)
タスクマネージャを開き、以下のスクリーンショットのように、[リアルタイム]に変更してください。
回避方法3:Windows タスクマネージャで[関係の設定]を行う(Windowsのみ)
タスクマネージャを開き、Nuke 10.5.exeのプロセスの上で右クリックして[関係の設定]から、すべてのCPUを使用しないように設定を変更します。
※参考リンク