こちらの記事では、NUKE STUDIOおよびHIEROのExport機能のプリセットがどこへ保存されているかについて、紹介致します。
▼Export機能とは
NUKE STUDIOおよびHIEROで、ショットやシーケンスの書き出しを行うための機能です。
Export機能は、その書き出しをを行う際に、どこへ、どのようなフォルダ名で、どのような形式で保存するかを細かく設定し、プリセットとして保存することができます。
Export機能のプリセットを使用すると、プリセット内容を参照してファイルやフォルダの名前が自動的に作成されるため、ショット毎にプロジェクトのルールに基づいて手動で名前を設定するといった手間は必要なくなり、プロジェクト管理がしやすくなります。
また、プリセットをもとにファイルを検索してタイムラインに並べる、ショット毎に.nkファイルを生成するといったことも可能です。
これらの機能の詳細や操作手順については、以下の記事にて紹介しております。
- NUKE STUDIO エクスポート part1
- NUKE STUDIO エクスポート part2
- NUKE STUDIO エクスポート part3
- NUKE STUDIO エクスポート part4
- NUKE STUDIO エクスポート part5
- NUKE STUDIO Build Track機能
- NUKE STUDIO Create Comp
▼詳細
NUKE STUDIOまたはHIEROのエクスポートウィンドウで使用されるデフォルトおよびカスタムのExport機能のプリセットは、.nukeフォルダ内のTaskPresetsディレクトリに保存されています。
※.nukeフォルダの詳細については、こちらをご覧ください。
尚、TaskPresetsディレクトリはデフォルトでは存在しません。作成するには、次のいずれかを行います。
- [Export]ウィンドウ内にある[Save all Local Presets to disk]ボタンを使用する
- デフォルトのプリセットに変更を加えたものをディスクに保存する
- プリセットを新しく作成する
最新のNUKEバージョンでは、NUKE 10.5v1以前に使用されていたプリセットと、NUKE 10.5v1の後に作成されたプリセット用に2つのディレクトリが確認できます。それぞれのディレクトリは次の通りです。
NUKE 10.5v1より前のExport機能のプリセットの保存先:
\.nuke\TaskPresets\Processors\
NUKE 10.5v1以後のExport機能のプリセットの保存先:
\.nuke\TaskPresets\10.5\Processors\
NUKE 11を使用している場合は、\.nuke\TaskPresets\11.0\Processors\ へ保存されます。
Processorsフォルダ内にはさらに3つのディレクトリがあり、NUKE STUDIOおよびHIEROで選択可能な各プロセス(Sequence、Shots、Clips)のプリセットが分けて保存されています。
これらのディレクトリの中から、コピー、編集、移動などを行いたいエクスポートプリセットのファイルを探すことが可能です。
以下の画像は、 Shotsのプリセットが保存されたフォルダを開いたときの画像です。
▼Nukeバージョンのアップグレード
NUKE STUDIOまたはHIEROの10.5より前のバージョンからのアップグレードは、デフォルトではこのエクスポートプリセットを引き継ぎません。以前のバージョンのエクスポートプリセットを、例えばNUKE 11へ引き継ぎたい場合は、\.nuke\TaskPresets\Processors\ からプリセットをコピーし、\.nuke\TaskPresets\11.0\Processors\に追加する必要があります。
ご注意:NUKE STUDIOおよびHIEROの10.5以降のバージョンに古いエクスポートプリセットをコピーした場合に、問題が発生する可能性がございます。その場合は、コピーしたプリセットは削除して、再作成することをお勧めします。
※参考リンク